おにぎり石は、奥が深いのです。
海岸を歩くと、三角形の「おにぎり石」は簡単に見つかります。
次から次にと見つかっちゃいます。
そして、コンビニのおにぎりのように、おにぎり石には、たくさんの種類があるのです。
このおにぎり石は、みずみずしく透き通った深い緑色がちりばめられています。
緑色のピュアな透明感が、新ワカメの質感にそっくり!
とてもきれいです。
写真に、そのきれいな緑色がそのままの美しさで写らないのが残念です。
新潟県糸魚川の海岸で拾ったままの、削っても描いてもいない自然石。幅25㎜のペンダントトップになりそうなちっちゃい石なんです。
このワカメおにぎり石は、ロジン石。
ロジンって、弦楽器の弓に塗ったり、野球で投手が使うロジンバッグの、あのロジン?
松脂?
「この石はロジン石です」と教えてもらって、「はい」とわかって帰ってきたつもりが、よくよく考えると何もわかっていなかったのです。
ロジンってナニ?
その成分は、どんなプロセスを経てこの石になったの?
そんな大事なことを聞き忘れてきたのでした。
次の宿題です。
海岸散策の石拾い。まずはおにぎり石を集めてコレクションしてみませんか?
多彩なおにぎり石のひとつひとつがナニ石なのか、それを分類するだけで「おにぎり石コレクション」とともに、自分だけの石の標本ができちゃいます。
Hanapanda
【これは海岸散策のススメです】
海風、波の音、潮のかおり、どこまでも広がる大海原と水平線・・・深~くリラックスしていると、足元にころがっている石の模様にナニカを見つけたりするのです。
それは、それまで頭の中で堅くスクラムを組んで固定化していた回路が、手をほどいてみんな思い思いにリラックスしている感じです。
そして、気持ちよく伸ばした手で、あたらしい相手と新鮮な気持ちで手をつなぎ直す・・・頭の中がそんなふうになっている感じがするのです。
何億とか何千万年のあいだに起こってきた地殻変動は、私たちの時間軸から見るとはるかに大きな地球の営みです。
その歴史が、手のひらにのるような小さな石に刻まれて、偶然おもしろい模様が生まれます。
そんなおもしろ石は、Imaginative stoneというか、The stone which excites imagination想像をかきたてる石で、奇跡の石Miraculous stoneでもあるのです。
海岸を散策しながら、地球46憶年、日本列島2000万年の歴史を感じてみるの、オススメです。