6000万年前の流紋岩に地中で熱水がしみこみ、その鉄分が石をさび色に染めました。染まらなかった石の地肌が「日本列島」の形に見える石です。
糸魚川では、このように熱水の鉄分がしみこんだ石を「薬石」とよんでいます。水をおいしく良くすると言われ、この石をやかんやお風呂に入れています。
ヒスイが有名になるまえ、糸魚川ではヒスイを漬物石にしていたのだと今の人は笑い話にしています。けれども、こんなふうにさまざまおもしろいもようを見せてくれる鉄分のしみこんだ流紋岩は、海岸にころがっている数より、糸魚川の家庭で、お風呂ややかんに入っている数の方が多いにちがいありません。
あなたも、糸魚川ジオパークの海岸で、こんなお宝をさがしてみませんか。