石の白いところは石英の脈。
この石がまだ地中の地盤だったとき、地盤隆起などで亀裂が入ったスキマの跡です。
そこにマグマで温められた熱水が浸透してきて、熱水の成分の石英が白く固まりました。
石英は、モース硬度の10段階で7の硬さ。硬いのです。
この石は、川をコロコロ転がりながら流れ下り、海に出て波に転がされて自然に削られてこの形になりました。
硬い石英の白い脈は削れにくく、それより柔らかい母岩は削れやすい・・そんな偶然の組み合わせが作り出したシマリスです。
シマリスのお腹の白い毛に・・・見えましたか?
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糸魚川のラベンダービーチで拾ったまま、描いても削っても磨いてもいない無加工の自然の紋様石(ピクチャーストーン)。
地球の歴史が記された糸魚川紋様石(糸魚川ピクチャーストーン)。
それは”奇石”という名の”奇跡”だから・・・
ラベンダービーチを埋め尽”くす何億・何十億個の小石に、こんな模様が隠れている。
地球が何かを意図してつくり出した模様じゃないから、”何”を見つけ出すかは、”その人次第”。
”あなた”が見い出した模様には、きっと”あなた”があらわれている。探す人が多ければ多いほど、たくさんの模様が見つかるから、みんなで探したらもっと楽しい。
【糸魚川紋様石(糸魚川ピクチャーストーン)】
糸魚川はフォッサマグナで有名です。日本で、世界で、有数の地殻変動がさかんなところだから、海岸を埋め尽くす小石の多くに個性的な模様があります。模様をつくり出したのは、火山噴火や地殻変動やマグマや熱水の上昇と、何千万年という長い時間。つまり小石の模様は、地球の息づかいの痕跡、地球のダイナミックな鼓動の痕跡、地球の歴史。
糸魚川紋様石(糸魚川ピクチャーストーン)のおもしろさの醍醐味は、この石にどうしてこのような模様ができたのか教えてくれるフォッサマグナミュージアムが近くにあること。石の模様ができたプロセス(過程)をさかのぼって推理したら、学芸員さんに聞いてみる。模様に秘められた”何千万年の物語”を解き明かす。
そして、自然石に向きあって想いをめぐらす観賞石文化は、想いの尽きる事がない豊かな無限の遊びです。
【石を拾った場所】
新潟県糸魚川市。えちごトキめき鉄道「青梅駅」から1㎞のラベンダービーチ。ラベンダー色の翡翠が拾えるので、こんなロマンチックな名前がついています。駅と海岸の間にセブンイレブンがあって、海岸横に海岸利用者用の公衆トイレもあるので、安心して海岸散策と石拾いができます。
【糸魚川紋様石(糸魚川ピクチャーストーン)を探すには】
鉱物の知識や、山登り・秘境探検のスキルがなくても大丈夫。
必要なスキルはたった一つだけ。それは見立てにとどまらない”想像力”。 必要なスキルは ”想像力” だけ。
【by 紋様石収集家 tamatama7373(たまたまなみなみ)】
ブログ左のカテゴリーにある「偶偶石(たまたまいし)」「偶偶絵石(たまたまえいし)」もすべて糸魚川紋様石(糸魚川ピクチャーストーン)です。