糸魚川紋様石
石が描く世界は 転転
【鵜呑みにしない 鵜石】
この石は3つ前のブログ記事の「カツオドリ」、2つ前の「古代エジプトのセクメト」、ひとつ前の「鶴」と同じ紋様石。
鶴を60度傾けて、足が見えないくらいクチバシ側からながめると、”飛翔する鵜”になります。
魚を丸呑みして、そのまま吐き出す特性は、古代から世界中で漁法として利用されてきました。
日本には、縄文時代に伝わったと言われています。
「鵜」という字は、中国でペリカンをあらわす言葉なのだとか。
図書館の鳥類図鑑で「鵜」のページを見ると、「ペリカン目 ウ科 ウ属」。なるほど、魚を丸呑みにするものね・・・!?と、鵜呑みにしてはいけません。
今までは見た目などを重視して鳥類が分類されていました。それが近年DNAをもとに再調査し見直し、2012年に鳥類の分類が大改訂されました。
その結果、鵜は、「カツオドリ目 ウ科 ウ属」になり、カツオドリの仲間であることが判明したのです。図書館の図鑑は2012年より前の古い図鑑だったのです。これからは鳥類の分類を見る時、2012年以降の分類による表記か確認しなくちゃと学んだのでした。
この石の鵜の紋様を、90度右に回転するとカツオドリになるのですから、石の紋様は奥深い。
”鵜呑み”には、「噛まずにゴックンのみこむこと」の意と、「よく吟味検討せずに信じて受け入れること」の意があることを、しみじみ心に刻まされる紋様石。
少し賢くなった気がしてドライブした街中で、「あっ、鵜石の紋様 見っけ!」・・・ツルハドラッグの看板でした。
「”発想”に終わりを設けない」。発想の旅は どこまでも・・・
糸魚川のラベンダービーチで拾ったまま、描いても削っても磨いてもいない無加工の自然の紋様石(奇石)。
地球の歴史が記された糸魚川紋様石(奇石)。
それは”奇石”という名の”奇跡”だから・・・
ラベンダービーチを埋め尽”くす何億・何十億個の小石に、こんな模様・紋様が隠れている。
地球が何かを意図してつくり出した紋様石じゃないから、”何”を見つけ出すかは、”その人次第”。
”あなた”が見い出した模様・紋様には、きっと”あなた”があらわれている。探す人が多ければ多いほど、たくさんの模様・紋様が見つかるから、みんなで探したらもっと楽しい。
【糸魚川紋様石】
糸魚川はフォッサマグナで有名です。日本で、世界で、有数の地殻変動がさかんなところだから、海岸を埋め尽くす小石の多くに個性的な模様や紋様があります。紋様をつくり出したのは、火山噴火や地殻変動やマグマや熱水の上昇と、何千万年という長い時間。つまり小石の模様は、地球の息づかいの痕跡、地球の歴史。
石の模様・紋様から、これができたプロセス(過程)をさかのぼって推理する地理・地学はワクワクする。
【石を拾った場所】
新潟県糸魚川市。えちごトキめき鉄道「青梅駅」から1㎞のラベンダービーチ。ラベンダー色の翡翠が拾えるので、こんなロマンチックな名前がついています。駅と海岸の間にセブンイレブンがあって、海岸横に海岸利用者用の公衆トイレもあるので、安心して海岸散策と石拾いができます。
【糸魚川紋様石をさがすには】
鉱物の知識や、山登り・秘境探検のスキルがなくても大丈夫。
必要なスキルはたった一つだけ。それは見立てにとどまらない”想像力”。 必要なスキルは ”想像力” だけ。
【by tamatama7373(たまたまなみなみ)】
ブログ左のカテゴリーにある「偶偶石(たまたまいし)」「偶偶絵石(たまたまえいし)」もすべて糸魚川紋様石です。