糸魚川紋様石
石が描く世界は 切切
【古代エジプトのアマビエ ”セクメト”】
前回のブログの「カツオドリ」の石を 上下逆に。
あらわれたのはセクメトSekhmet。
セクメトは、古代エジプトの神話に登場する「ライオンの頭をした女神」だ。(石の紋様の 顎から首にかけてが カツオドリの尾だったところ)
セクメトSekhmetは、エジプト神話で最高の神である太陽神ラーに使える女神。あるとき、恐れを知らぬ人間たちが、太陽神ラーに歯向かう暴挙に出る。すると、ラーはそれをいさめるためにセクメトをつかわした。大きな力を持つセクメトは、たちまち邪な想いに囚われた人間たちを成敗するが、留まるところを知らないセクメトの成敗は、やがて太陽神ラーによって静められた。
また、セクメトは、病や疫病から救う神ともされ、医薬を司る職人集団から崇められた。
2020年9月8日~10月11日まで東京国立博物館東洋館で催されていた「アジアのレジェンド」展では、セクメトの彫像の実物が堂々展示された。展示されたセクメトSekhmetの彫像は、ツタンカーメンの祖父アメンヘデブ3世が、紀元前14世紀頃だから 今から3400年前頃に作らせたもの。
自然への敬意を失い、傍若無人に振る舞う人間社会に、その傲慢を改めなければいつか鉄槌が下る、と警鐘を鳴らした古代エジプトの物語りは、3400年経った今も、かわることなく繰り返す「人間社会の愚」まで、予言していたのでしょうか。ダメダこりゃ。と心底呆れているでしょうか。
病から救ってくれる女神というセクメトは、さながら古代エジプト版の「アマビエ」でしょうか。
ただ、”セクメトが見つめている病“ は、「医学的な病」だけでなく「人間という病」だということ。
糸魚川のラベンダービーチで拾ったまま、描いても削っても磨いてもいない無加工の自然の紋様石(奇石)。
地球の歴史が記された糸魚川紋様石(奇石)。
それは”奇石”という名の”奇跡”だから・・・
ラベンダービーチを埋め尽”くす何億・何十億個の小石に、こんな模様・紋様が隠れている。
地球が何かを意図してつくり出した紋様石じゃないから、”何”を見つけ出すかは、”その人次第”。
”あなた”が見い出した模様・紋様には、きっと”あなた”があらわれている。探す人が多ければ多いほど、たくさんの模様・紋様が見つかるから、みんなで探したらもっと楽しい。
【糸魚川紋様石】
糸魚川はフォッサマグナで有名です。日本で、世界で、有数の地殻変動がさかんなところだから、海岸を埋め尽くす小石の多くに個性的な模様や紋様があります。紋様をつくり出したのは、火山噴火や地殻変動やマグマや熱水の上昇と、何千万年という長い時間。つまり小石の模様は、地球の息づかいの痕跡、地球の歴史。
石の模様・紋様から、これができたプロセス(過程)をさかのぼって推理する地理・地学はワクワクする。
【石を拾った場所】
新潟県糸魚川市。えちごトキめき鉄道「青梅駅」から1㎞のラベンダービーチ。ラベンダー色の翡翠が拾えるので、こんなロマンチックな名前がついています。駅と海岸の間にセブンイレブンがあって、海岸横に海岸利用者用の公衆トイレもあるので、安心して海岸散策と石拾いができます。
【糸魚川紋様石をさがすには】
鉱物の知識や、山登り・秘境探検のスキルがなくても大丈夫。
必要なスキルはたった一つだけ。それは見立てにとどまらない”想像力”。 必要なスキルは ”想像力” だけ。
【by tamatama7373(たまたまなみなみ)】
ブログ左のカテゴリーにある「偶偶石(たまたまいし)」「偶偶絵石(たまたまえいし)」もすべて糸魚川紋様石です。