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糸魚川紋様石vol.40「古代エジプト神話 太陽神ラー」奇石という奇跡

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糸魚川紋様石40古代エジプト太陽神ラー

糸魚川紋様石
石が描く世界は 再再
古代エジプト神話 太陽神ラー】
 前回のブログ写真のハヤブサを 30度まわす。
 ハヤブサの頭に、頭上には、蛇が巻き付いた太陽。
 古代エジプト神話の 
太陽神ラー(Ra)の姿です。
 毎日太陽が昇り、沈むのは、ラーが太陽を運んでいるというのです。太陽神ラーは、エジプト神話の神様のなかで最も偉大な神様。最高神でした。


 そして、この石の太陽神ラーの紋様を90度まわしたところが、4つ前のブログ写真の古代エジプト神話のライオンの頭の女神「セクメト」です。セクメトは、太陽神ラーの右目から生まれた、ラーの子どもであり、ラーの守護神ですから、二つの紋様が一つの石のなかにある偶然はおもしろいものです。


 エジプト神話の神様は、人間の体に、鳥や動物の頭という姿をしています。
 空を飛ぶ鳥や、怪力を備えた動物に、人が到底及ばない能力への憧れと神秘的な想いを抱いて、敬い、崇めた故でしょう。

 だから、このひとつの石に、古代エジプト神話の「太陽神ラー」と「セクメト」、そして、カツオドリ、鶴、鵜、ハヤブサの4種の鳥の紋様があるのはとてもおもしろい偶然です。


 古代の、科学的な解明などまだおぼつかない時代に、空飛ぶ鳥はどんなに不思議な存在だったことでしょう。
 空を自由に飛び回り、やがてどこかへ去っていく鳥たちに、古代人が思い描いた「たくましい想像の世界」はとても魅力的で、エジプト神話の荒唐無稽な文脈も、それが、
「当時は不可解だった自然現象の様々を、何とかツジツマあわせて腑に落ちるものにしよう」と知恵をめぐらせた古代人の思考の軌跡だと思うと、とても感慨深いのです。


 空飛ぶ鳥が、何をしているのか、どこへ行くのか・・・尽きることなく思いをめぐらせる古代の人々。
 ドローンが飛び、ロケットで宇宙旅行が楽しめる時代がきて、鳥が空を飛ぶことなんて当たり前すぎると、もはや気にも留めない現代の人々。


 糸魚川ラベンダービーチで拾ったまま、描いても削っても磨いてもいない無加工の自然の紋様石(奇石)。
 地球の歴史が記された糸魚川紋様石(奇石)。
 それは”奇石”という名の”奇跡”だから・・・

 ラベンダービーチを埋め尽”くす何億・何十億個の小石に、こんな模様・紋様が隠れている。
 地球が何かを意図してつくり出した紋様石じゃないから、”何”を見つけ出すかは、”その人次第”
 ”あなた”が見い出した模様・紋様には、きっと”あなた”があらわれている。探す人が多ければ多いほど、たくさんの模様・紋様が見つかるから、みんなで探したらもっと楽しい

糸魚川紋様石】
 糸魚川フォッサマグナで有名です。日本で、世界で、有数の地殻変動がさかんなところだから、海岸を埋め尽くす小石の多くに個性的な模様や紋様があります。紋様をつくり出したのは、火山噴火や地殻変動やマグマや熱水の上昇と、何千万年という長い時間。つまり小石の模様は、地球の息づかいの痕跡地球の歴史
 石の模様・紋様から、これができたプロセス(過程)をさかのぼって推理する地理・地学はワクワクする
 天然石・自然石に向きあって想いをめぐらす観賞石文化は、想いの尽きる事がない豊かな無限の遊びです。

【石を拾った場所】
 新潟県糸魚川市えちごトキめき鉄道青梅駅」から1㎞のラベンダービーチ。ラベンダー色の翡翠が拾えるので、こんなロマンチックな名前がついています。駅と海岸の間にセブンイレブンがあって、海岸横に海岸利用者用の公衆トイレもあるので、安心して海岸散策と石拾いができます。
糸魚川紋様石をさがすには】
 鉱物の知識や、山登り・秘境探検のスキルがなくても大丈夫。
 必要なスキルはたった一つだけ。それは見立てにとどまらない想像力”。 必要なスキルは ”想像力” だけ
【by tamatama7373(たまたまなみなみ)】
 ブログ左のカテゴリーにある「偶偶石(たまたまいし)」「偶偶絵石(たまたまえいし)」もすべて糸魚川紋様石です。