滋味日日・・はなぱんだ の「いいこと ”お福わけ”」

"はなぱんだ”のパンダ・パンダ・パンダ

「為す無くして 為さざる無し」偶偶絵石vol.30

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「無爲而無不爲(為す無くして 為さざる無し)」

「雪原に大樹」の景。描いたようにきれいですが、”拾った石そのまま 無加工の自然石”なのです。


138億年前 ”何もない”どこかで 大爆発。
ビッグバン。
”何もない”を 切り裂きながら たちまち広がる空間。
宇宙。
広がりの中に放たれた物質が
引きあって 星をなし。
衝突して 霧散する。
46億年前 地球誕生。

地球誕生の熱は 地中深く 今も熱い
たぎり うねり 大地を揺るがす。
物理的な作用 科学的な作用は 宇宙の道理。
摩擦 衝突 重力 圧力 噴出・・
宇宙の道理のままに
  そして私が拾ったこの石も 生まれた。

目の前に広がる 大きな海も
背後にせまる 大きな山も
手のひらの 小さな石も
大きさこそ違えども
宇宙の138億年の活動・歴史・道理を”
そのまま内包、具現して
今ここに このような姿で 存在している

ということにおいて
みな”同じ”もの。

無爲而無不爲
為(な)す無くして 為さざる無し
2300年前の老子の文言。
”為す無くして”=何もしない
”為さざる無し”=「為されないこと」は無い

海も 山も 手のひらの小石も、
ただそのままの状態で、
宇宙が始まって以来138億年の変遷が すべてそこになされて存在している

何もしないそのままの状態で、何もなされていないということは無い”=全てなされている

為す無くして 為さざる無し
ここには 全てがなされている

【石の説明】
 新潟県糸魚川市青海駅」から徒歩1㎞のラベンダービーチという石の浜で拾いました。このブログで紹介している石は、全て、この海岸で拾った石です。海岸入口に奴奈川姫の像があり、きれいな公衆トイレもあり、海岸から100mのところセブンイレブンもあるので、小石を拾いながら海岸散策するのにとても安全で快適なところです。
 この石6000万年前にマグマが冷えて固まった流紋岩です。地中にあるとき、地下から上昇してきた熱水が染み込んで、その熱水に含まれていた鉄分に染まったところが黄土色になっています。それから地殻変動で大きな力が加わったのでしょう。亀裂が生じていて、その亀裂に、地下から上昇してきた熱水が再び染み込み、今度は、その熱水に含まれていた電気石の成分が冷えて固まって黒く結晶しました。そこが大樹のように見えているところです。やがて地殻変動で大きく大地が盛り上がり、大きな岩の塊になって崩落し、川に落ち、流れ下り、海まで流され、波に転がされているうちに、大きな波に乗って浜に打ち上げられたとき、ちょうどこのような模様となったところまで削られていたということです。
 海岸で拾って水洗いしただけの、描いても削っても磨いてもいない自然石です