台風が近づくと、一日に何度もTVに映る日本列島の地図。
この石が、まだ地中にあったとき、地下から上がってきた熱水がしみ込んで、その成分の鉄分が石を赤く染めました。
たまたま鉄分が染み込まなかった部分が、日本列島の模様になっていたわけです。
とはいえ、この石ができた頃、まだ日本列島はありませんでした。
その頃、後の日本列島になる”ところ”は、現在のユーラシア大陸の朝鮮半島の北側の陸の”へり”あたりでした。
その”へりあたり”が、次第に南に移動して、逆「くの字」型に折れ曲がって、今の日本列島の元になりました。
ですから、この石の日本列島の模様は、まだ現在の日本列島がないころにできた日本列島の模様・・・設計図かな。
新潟県糸魚川の海岸で拾ったままの、削っても描いてもいない自然石です。
【これは海岸散策のススメです】
海風、波の音、潮のかおり、どこまでも広がる大海原と水平線・・・深~くリラックスしていると、足元にころがっている石の模様にナニカを見つけたりするのです。
それは、それまで頭の中で堅くスクラムを組んで固定化していた回路が、手をほどいてみんな思い思いにリラックスしている感じです。
そして、気持ちよく伸ばした手で、あたらしい相手と新鮮な気持ちで手をつなぎ直す・・・頭の中がそんなふうになっている感じがするのです。
何億とか何千万年のあいだに起こってきた地殻変動は、私たちの時間軸から見るとはるかに大きな地球の営みです。
その歴史が、手のひらにのるような小さな石に刻まれて、偶然おもしろい模様が生まれます。
そんなおもしろ石は、Imaginative stoneというか、The stone which excites imagination想像をかきたてる石で、奇跡の石Miraculous stoneでもあるのです。
海岸を散策しながら、地球46憶年、日本列島2000万年の歴史を感じてみるの、オススメです。
Hanapanda