海岸で石拾いをするとき、誰もが最初に拾うのが、三角形のおにぎり石。
海岸には、いろんなおにぎり石が転がっています。
そんななかでも、この「おにぎり石」のように、海苔を巻いたような模様のある石を見つけたら、声をあげて喜んじゃいます。
この石の、白く白飯のようなところは石英の脈かな。
黒っぽい海苔のところの判別が難しいのです。
変玄武岩かな?結晶片岩・・ではない?
また、教えてもらわなくちゃ。
黒と白の石の層のでき方は、
1. 太古の昔、地中の(この石の)黒い層に、大きな地殻変動(地震とか)があって亀裂(割れ目)ができてた。
2. そこに地下から300~500度の熱水が入ってきた。
300~500度だなんて、温泉どころではありませんね。
3. その熱水に溶け込んでいた二酸化ケイ素(SiO2)が冷えて固まって白い石英の筋(脈)になる
だと思うのだけれど、こちらも、また、教えてもらわなくちゃ。
そんな風にしてできた白黒の岩盤が、崩れて、川を下り、海に出て、波にころがされて、ちょうどこの大きさと形になったところで、海岸にうちあげられていて、私に拾われたというわけです。削っても描いてもいない、新潟県糸魚川の海岸でひろったそのままの「おにぎり石」です。
海は、この石を海岸にうちあげるとき、「ハイ! 一丁あがりぃ!!」と言ったでしょうか。
とてもすばらしい出来栄えです。
手のひらにのるような小さな石だけれど、ここまでに、何千万年もの旅をしてきているのだと思うと、ずっしりと重みを感じるのでした。
【これは海岸散策のススメです】
海風、波の音、潮のかおり、どこまでも広がる大海原と水平線・・・深~くリラックスしていると、足元にころがっている石の模様にナニカを見つけたりするのです。
それは、それまで頭の中で堅くスクラムを組んで固定化していた回路が、手をほどいてみんな思い思いにリラックスしている感じです。
そして、気持ちよく伸ばした手で、あたらしい相手と新鮮な気持ちで手をつなぎ直す・・・頭の中がそんなふうになっている感じがするのです。
何億とか何千万年のあいだに起こってきた地殻変動は、私たちの時間軸から見るとはるかに大きな地球の営みです。
その歴史が、手のひらにのるような小さな石に刻まれて、偶然おもしろい模様が生まれます。
そんなおもしろ石は、Imaginative stoneというか、The stone which excites imagination想像をかきたてる石で、奇跡の石Miraculous stoneでもあるのです。
海岸を散策しながら、地球46憶年、日本列島2000万年の歴史を感じてみるの、オススメです。
Hanapanda