模様のある自然石。最初は生き物シリーズから。
「犬石」と名付けたこの石は、2000万年前の流紋岩。
流紋岩は、マグマが冷えて固まってできたものです。
流紋岩ができたあと、地下から何度も熱水があがってきて、しみ込んだ鉄分が模様になりました。
川や海を転がっているうちに削られて、犬の頭の形になったところで海岸にうちあげられていたのですね。犬石は、新潟県糸魚川の海岸で拾ったままの模様と形で、削ったり描いたりしていない自然石です。
はるかな年月をかけて、激しい大地の活動が自然に作りだした模様と形なのですが、上目づかいのちょっと気弱でキュートな感じの子犬になっちゃっているなんて、なんだかおかしいですよね。
これは海岸散策のススメです。
海風、波の音、潮のかおり、どこまでも広がる大海原と水平線・・・深~くリラックスしていると、足元にころがっている石の模様にナニカを見つけたりするのです。
それは、それまで頭の中で堅くスクラムを組んで固定化していた回路が、手をほどいてみんな思い思いにリラックスしている感じです。
そして、気持ちよく伸ばした手で、あたらしい相手と新鮮な気持ちで手をつなぎ直す・・・頭の中がそんなふうになっている感じがするのです。
何億とか何千万年のあいだに起こってきた地殻変動は、私たちの時間軸から見るとはるかに大きな地球の営みです。
その歴史が、手のひらにのるような小さな石に刻まれて、偶然おもしろい模様が生まれます。
そんなおもしろ石は、Imaginative stoneというか、The stone which excites imagination想像をかきたてる石で、奇跡の石Miraculous stoneでもあるのです。
海岸を散策しながら、地球46憶年、日本列島2000万年の歴史を感じてみるの、オススメです。
Hanapanda