6000万年前の流紋岩に、地中で熱水の鉄分がしみこんでウサギの模様ができた石です。
「ウサギ石」と名付けました。
新潟県糸魚川の海岸で拾ったままの模様と形で、削ったり描いたりしていない自然石です。
熱水とは、「地下のマグマから出た水蒸気」や「地下のマグマであたためられた地下水」のことです。
つまり、温泉も、この熱水の一つです。
三連休中に、どこかの温泉地に出かけて、マグマであたためられた熱水に入ってこられましたか?うらやましいです。
このウサギ石は、温泉・・つまりしみこんできた熱水の成分に鉄分が含まれていたため、赤く染められたのですが、年月が経ちすぎて鉄分の酸化が進んでいたなら、この赤色は茶色に変色していたことでしょう。
たまたま、まだ酸化が進んでいなかったため、ウサギの目が赤いまま残っていたり、自然と年月の偶然で生まれたおもしろ石です。
これは海岸散策のススメです。
海風、波の音、潮のかおり、どこまでも広がる大海原と水平線・・・深~くリラックスしていると、足元にころがっている石の模様にナニカを見つけたりするのです。
それは、それまで頭の中で堅くスクラムを組んで固定化していた回路が、手をほどいてみんな思い思いにリラックスしている感じです。
そして、気持ちよく伸ばした手で、あたらしい相手と新鮮な気持ちで手をつなぎ直す・・・頭の中がそんなふうになっている感じがするのです。
何億とか何千万年のあいだに起こってきた地殻変動は、私たちの時間軸から見るとはるかに大きな地球の営みです。
その歴史が、手のひらにのるような小さな石に刻まれて、偶然おもしろい模様が生まれます。
そんなおもしろ石は、Imaginative stoneというか、The stone which excites imagination想像をかきたてる石で、奇跡の石Miraculous stoneでもあるのです。
海岸を散策しながら、地球46憶年、日本列島2000万年の歴史を感じてみるの、オススメです。
Hanapanda