富山城 松川の桜。
昼間の遊覧船でめでる松川の桜もいいけれど、
夜桜は、もはや桜の異次元空間。
目の前に垂れさがる大木の桜。
両側からおおいかぶさる大木の枝は 桜の大天井。
足元の水面に、まことしやかに咲き誇る桜の花々は、本物以上にみずみずしく艶やか。
富山城のお堀の水面と、現実の境がどこにあるのか、ついついまどわされ、引きこまれそうに美しい。
誰も落ちないのがむしろ不思議なくらいに美しい。
水面との遠近感はもはや失われ、水面にただひとひら浮かんでいた花びらが、とんでもない中空に浮かんでいるかのように見えた錯覚に背筋がざわついた。
松川の桜を見るならば、夜桜の刻、この写真のように水面の真横を歩いてほしい。
美しさと怖さは紙一重。
美しさの淵と、怖さの淵が、静かに真顔で対峙する。
音のない美しさ。
音を呑みこむ すごみのある美しさ。
はなぱんだのパンダてぬぐい。猫とパンダ展に出展します。
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