孵化して15日目のカワラヒワのヒナたち。
巣立ちが近づいてきた。
生まれたばかりの頼りない姿を見た時は、2週間ちょっとで鳥の姿になるなんて信じられなかった。
時計を早回ししているような、野鳥の時間。
朝7時に、相変わらず玄関前からエサをねだるヒナたちのあまえた声。
ほどなく飛び立っていったカワラヒワの親鳥。
今朝も、朝ご飯はもらえたんだね。
で、のぞいてみると、
まだいる!!
カワラヒワのヒナが4羽そっくりそのまま巣に残っていました。
だけど、4羽が巣にぎゅうぎゅう詰めにはまっている・・・ことはもうありません。
もう巣に入りきらないのです。
かろうじて巣に乗っかっている。
踏みつぶしている。
おまけにヒナたちの重さで、巣は、ずいぶん沈みこんでいる。
まるで沈没寸前の小舟にしがみつく、定員オーバーのヒナたち。
そうか!
と思いました。
野鳥のヒナは、指おりかぞえて巣立ちの日を知るのでなく、いやがおうにも巣にいられなくなる事態に直面するようにできているということなのですね。
もしもお皿のような形をした巣なら、いつまでもぬくぬくとその上ですごしていられることでしょう。
けれど、器のかたちをした巣では、やがて入りきらなくなって、そこから出ざるをえなくなる・・・
巣のカタチと大きさも、巣立ちのときをおしえてくれるのですね。
ヒナが、巣立てるくらいの大きさに育つと、入りきらなくなって、出ざるを得なくなる大きさ。
なんてちょうどいい大きさにできているのでしょう。
もう何度感心したことでしょう。
野鳥の巣も親鳥もヒナも、ほんとうによくできている!!巣ができてから巣立つまでの37日間の全記録はこちら↓
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