レンコンに知り合いはいないけれど、このレンコンを見た時、この有名な土偶の顔が頭にうかびました。
「縄文のビーナス」は長野県茅野市の米沢棚畑遺跡から出土した土偶。
日本国内で出土している土偶は18000点ほどですが、そのなかで国宝に指定されているものは5点。
さらにそのなかで平成7年に一番最初に国宝に指定されたのがこの土偶です。
http://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails.asp
↑文化庁の「国指定文化財等データベース」の画像が開けるでしょうか。国宝指定番号00037番です。
開けなかったらネットで「縄文のビーナス」と画像検索するとみていただけます。
土偶は出土した地域ごとに個性的な顔立ちをしています。
縄文のビーナスのように目と口が三角形を描く顔立ちは、出土した八ヶ岳山麓系統の特徴的な顔立ちです。
石器時代の後、”土器をつくるようになり、そこから米作りが始まるまで”を縄文時代と言います。
16,000年前から2300年くらい前まで、1万年以上の長い期間にわたります。
世界中の歴史をみても、ひとつの国の文明でこのように長期にわたってひとつの文明が続いたものはなく、縄文時代は他に例のない文明だといわれています。
国宝の縄文のビーナスは長野県茅野市の尖石縄文考古館に収蔵・展示されています。
http://www.city.chino.lg.jp/www/toppage/1444796190237/APM03000.html
インド原産のレンコンが、中国から日本に渡来したのは縄文時代だと「ありがたい植物 田中修:著 幻冬舎新書」に書かれていました。
レンコンの断面に縄文的な造形をみつけたとき、レンコンにやどっている縄文の記憶を見たような、ちょっと浪漫を感じたのでした。
ただ、下のゆでたレンコンを切って重ねただけなのですが。