寒さのなかに春のきざしをさがす頃・・・太平洋側の東京以南に住んでいたらね。
長岡では、ここ数日、山と積もるほどの雪はふらないのだけれど、冷え込んだ朝、庭木の細い枝先は、かすかに舞い積もった雪の白いかたまりを無数にのせている。
・・・満開の白梅と思って見よう。
まるめた五つの大根おろし。
まん中はおろしショウガ。
天ぷらや焼き魚に添えるなら、こんな白梅がいい。
前のブログのゆきだるまやスノーマンのつくり方を書いたように、大根おろしのまるめ方がわかると、いろいろなものを作ることができる。
大根おろしをまるめて、ちいさな玉をひとつ作ると、雪合戦の玉のようだと思ってしまう。
ただ白いだけじゃなく、透明感のある大根おろしの白さは、雪玉にとてもよく似ている。
そして、白梅の花びらの透明感と、ふくよかさも想像させる。
【つくり方のコツ】
大根おろしを丸めるには、おにぎりのように握るのではありません。
片方の手の指をかるくそろえて、かるくまるめる。
そこに水けを少し切った大根おろしをのせて、手首を横に振って指の部分でころころころがしていると、自然にきれいにまるまるのです。
【つくり方】
1.ボウルにザルをのせて、そのうえで大根をおろす
2.大根おろしの水分をかるく切る
3.片方の手の指をかるくそろえて、かるくまるめる。
4.そこに水けを少し切った大根おろしをのせて、手首を横にふりながら指の部分でころころころがしていると、自然にきれいにまるまる
5.器に4の丸い玉を5つ盛り、まん中におろしショウガをのせる
かわいい料理だけど、ただ食材であそんでいるわけではありません。いつも山型に盛られて添えられる大根おろしだけど、簡単にまるめることができることがわかると、大根おろしも料理に”花を添える”ことができるのです。
”根っこ”が”花”になるかわいい料理なのです。