冬の食卓にかまくら型の大根おろしでほっこり。
散らばったゴマは、かまくらから出入りする子どもの足あと。出たり入ったり小さな歓声がかまくらのなかに響いてる。
かまくらって、雪で造られた冷たいもののはずなのに、なぜかこのカタチはあたたかい感じがするから不思議。
中にドーム型の空間を作って入り口をつけるのは難しそうだけど、ちょっとしたコツがわかればとても簡単につくれます。
【つくり方のコツ】
杯とフライ返しを使います。
杯のなかにかまくらの中の空間と入り口を作っておいて、平らなフライ返しの上に出します。
フライ返しの上で形を整えてから、器にスライドさせてのせます。
杯のなかに、こんな形をつくります。
【つくり方】
1.ボウルにザルを重ねて、その上に大根をおろす
2.大根おろしの水分を適宜絞って、杯いっぱいに大根おろしを入れる
3.箸で真ん中のドーム部分と入り口部分の大根おろしをとる
4.平らなフライ返しの上に杯を返して出す。これ、結構出しにくいのです。ちょっと振らなくちゃいけないからフライ返しに出た時に少し形が崩れることもあるけど、スプーンをスコップに見立てて形は簡単に直せます。
5.フライ返しの上で形を整えたら、器の上にスライドさせてのせ、ゴマをふる
かわいい料理は、ただ食材であそんでいるわけではないのです。冬の大根のみずみずしい美しさを味わうために”かまくら”なのです。
白く透きとおる大根は、冬だけのごちそうです。かまくらの空洞が光をすかすから、大根おろしがほんものの雪のようにみえるかわいい料理です。