自然にできたもようが風景のように見える石があります。なかには、ぐうぜんにできたもようとは思えないほど、繊細で美しいものがあります。
糸魚川ジオパークの海岸に銀河の星のようにちりばめられている無数の石のなかからもようのある石を見つけだすコツがあるとしたら、それは、自分のなかにたくさんの景色の記憶があることだと思います。雪国の四季の景色をたくさん記憶にたくわえていると、このような石に目がとまります。
「雪原の一本杉」は6000万年前の流紋岩。すっと伸びた木の幹に見えるのは石の割れ目で、そこにしみこんだ熱水の電気石が結晶して、杉の木のような形に見えるもの。
海岸を散歩しながらこんなお宝をさがします。