滋味日日・・よく食べることはよく育むことだから

食べものにていねいにむきあうと、食べものは思わぬ底力をみせてくれるものです。驚かされて、感謝して・・・そういうところに ”滋味” は育まれて・・・

ラペらず極千切り派なんです・・・食感も調味料のひとつだから

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 キャロットラペ(人参サラダ)の”ラペ”は、”すりおろすこと
 だから、チーズおろしのようなおろし金で、ごりごりおろして、ポッキポキのキャロットラペが作られます。

 でも、あのポキポキした食感がニガテです。
 キャロットラペを噛むのは、力仕事で重労働。
 あごが疲れるばかりで、肝心のニンジンの風味をしみじみ味わうには、いったいどれだけ噛めばいいのだろうと気が遠くなります。

 馬だってニンジンを食べるときは奥歯を横にすりすり擦り合わせながら噛まなくてはならないのです。それほどニンジンって硬いんです。まさか馬のように奥歯を横にするあわせるような食べ方は行儀悪くてできません。し、あごがどうにかなっちゃいます。


 硬くて噛めないから、よく噛まずに飲み込む・・それじゃまるでエサ。になっちゃいます。


 ニンジンの風味を味わいたいから、わたしはラペらず、千切りにします。
 それも、針切りと、千切りのあいだくらいの細さ、極千切り にしています。

 噛む力仕事に翻弄されることなく、ニンジンの風味がたのしめるからです。
 極細くすることで、噛むまえ、口に入れたときからニンジンの風味が鼻にぬけるように香ります

 切り方、大きさで、食材の味は変わります
 だから、切り方って、それはもう調味料の一つなので、おろそかにしないよう心がけています。

 極千切りのふんわりとした食感は、ニンジンが植物から料理になったことを感じさせてくれます。


 どうぞ、細かく千切りする労をいとわず試してみてください。
 細かい千切りなので、ラペのようにあらかじめ塩もみするなどは不要で、ドレッシングを作って、あえて、すぐ食べられます。
 もちろん、つくりおきで味がしみたものもおいしいです。

 スライスしたチーズをのせて、黒胡椒をふります。
 紅白のコントラストがおめでたい感じになりました。
 仙台の伊達政宗の三日月型の兜みたい。
 きりっとしたオードブルになりました。
 兜の緒を締めて、大みそかの大掃除もラストスパートです。

【材料】
オリーブオイル(サルバーニョ)
塩(赤穂のあまじお天塩 あら塩 ㈱天塩)
レモン汁
ニンジン
プリンツ(スイスのハードタイプのチーズ)
黒胡椒(ミル付きブラックペッパー S&B)

【つくり方】
1.オリーブオイル、塩、レモン汁をボウルに入れて、泡だて器型のマドラーで混ぜる
2.ニンジンを細い千切りにして、1に入れてあえる
3.器にもりつけて、スライスしたスプリンツをのせ、黒胡椒をふる